「油断」の語源は?
2024.11.29
こんばんはSS250です。
「油を断つ」と書くこの言葉は
文字だけを見ると、言葉の意味と
結びつかないようですが、その由来は
仏教にあります。
「油断」の語源の一説には
比叡山延暦寺にあると言われています。
延暦寺の中心となる本堂が
「根本中堂」です。
このお堂の内陣には、小さな灯火が
供えられています。
驚くべき事に、この火は1200年もの間
一度も消える事なく燃え続けています。
仏前にお供えされる灯りは、現代では
ローソク、あるいはLEDが使われている
事が多いですが、延暦寺の灯火は
菜種油に浸された芯が燃える原始的な作り
僧侶が毎日二回、油を注ぎ足している
そうです。
ここでもし、油を注ぎ足し忘れて
しまったらどうなるでしょう?
「一日くらい忘れても大丈夫」と
注意を怠ったが最後、灯火は簡単に
消えてしまいます。
「油を断つ」と消えてしまう。
この事が「油断」の語源となり、また
決して気を抜かないよう戒める為に
「油断大敵」と言う言葉が、生まれたと
されています。
では、今日はこのへんで。